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団塊ジュニアを待ち受ける「老後格差」 親世代の"逃げ切り"とZ世代の"給与増"の狭間に沈む不遇の実態

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「安泰な老後」が通用しない団塊ジュニア世代。不遇なロスジェネを待つ現実とは(写真:bee/PIXTA)
  • 原田 曜平 芝浦工業大学デザイン工学部UXコース教授
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しかも、今後さらに物価が上がっていく可能性があることも加味すれば、10年後の貯蓄額の価値は今より下がっているはず。投資などでかなりうまく資産運用して初めて「現在の2000万円」と同じ価値の貯蓄ができるようになる、そんな時代が来るかもしれません。

26年現在の団塊ジュニア世代は子供の中学・高校・大学進学などでお金がかかる年代なので、金融資産が極端に少ない人も多いと考えられます。

23年の金融広報中央委員会のデータによれば、40代で金融資産保有額が100万円未満の層は14.0%にも達していました。20年前と比較すると2倍以上です。

新卒社員の初任給引き上げがミドル層の不満を煽る

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加えて昨今は、Z世代である新卒社員の初任給を各企業が上げる傾向にあります。

帝国データバンクが25年2月に発表した調査結果によると、同年4月入社予定の新卒社員の初任給を引き上げる企業の比率は全体の71%に及び、引き上げ額の平均は9114円、その半分が1万円以上引き上げていました。

少子化により、未曽有の人手不足となり、それによる倒産が急増する中、各企業は人材確保のため、新卒初任給を上げざるをえない状況なのです。

実際、新卒初任給はここ何十年かで最高を記録しており、そのことがミドル層の不満を煽ります。

「俺が新卒のとき、そんなにもらえてなかったよ……」「今の自分の給料とそんなに変わらない……」「初任給を上げるくらいなら、我々の給料を上げてくれなきゃ不公平だ!」。事実、多くの職場では、新卒社員への中高年の羨望の声が頻繁に聞こえるようになっているようです。

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