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致死率50%「ハンタウイルス」の正体 新型コロナの"次のパンデミック"となるリスクは?【感染症に詳しい医師が解説】

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ハンタウイルス感染者
カーボベルデ沖のクルーズ船「MVホンディウス」から搬送されるハンタウイルス感染者(写真:DrTedros via X/提供:Anadolu via Getty Images)
  • 久住 英二 立川パークスクリニック院長
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■感染ルート

ネズミに潜んでいるウイルスは、どうやってヒトの体に入るのでしょうか。最も可能性のあるルートは、ウイルスを含んだエアロゾルを吸い込むことです。

エアロゾルとは、空気中を漂う目に見えないほどの小さな微粒子のこと。ウイルスを含んだネズミの尿や糞の粒子が空気中に漂っていれば、それをヒトが吸い込むことで、ウイルスが肺の奥深くに入り込みます。

ハンタウイルスが体内に入ってから症状が出るまでの期間(潜伏期間)は、約3週間とされていますが、短いと10日、長いと6週間ほどかかる場合もあるようです。

症状・治療法・ワクチンについて

■症状

ハンタウイルスによる感染症には、ウイルスの種類によって、肺などの呼吸器に健康障害が及ぶものと、腎臓に障害を引き起こすものがあります。

呼吸器症状をもたらすハンタウイルス肺症候群について述べると、初期症状は、急な高熱(38~40℃)、咳、激しい頭痛、筋肉痛、背部痛、悪寒、吐き気、下痢、倦怠感など。風邪やインフルエンザにそっくりですが、急速に呼吸困難に陥り、呼吸不全を起こします。

■治療薬

現在、ハンタウイルスに対する特定の抗ウイルス薬は存在しません。そのため、治療の基本は熱や呼吸困難といった症状を抑える対症療法で、これらを行いつつ全身を管理し、患者さん自身の免疫力がウイルスに打ち勝つのを待ちます。

具体的には、点滴で血圧を維持したり、腎不全が起きた場合には一時的な人工透析を行ったり、呼吸が苦しい場合には人工呼吸器を使用したりします。重症の場合には、血管から血漿の漏出を抑える薬が用いられることもあります。

■ワクチン

ワクチンについては、現在、欧米や日本で認可されたものはありません。中国や韓国では、ウイルスを殺して作った不活化ワクチンが使われていますが、その効果については今も議論が続いています。

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【予防のために知っておきたい知識】

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