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サントリーが65億円を投じて大阪工場 スピリッツ・リキュール工房を新設した。2026年5月からは見学ツアーも一般公開される。「 ROKU〈六〉」や「翠(SUI)」などジン商品を製造する生産設備に55億円、見学ツアーに10億円を投じた。なぜ、このタイミングでスピリッツ・リキュール事業にこれほどの投資をするのか。実際に見学ツアーに参加しながら、その商機と戦略を探った。
生産能力が従来比で約2.6倍に
サントリー大阪工場は、1919年に建設された歴史ある工場だ。24年から総額65億円を投じ、スピリッツ・リキュール工房を建設した。ここでは、サントリージャパニーズクラフトジン「ROKU〈六〉」やサントリージン「翠(SUI)」などを製造している。
今回の投資で、減圧蒸溜器やジン・スチルなど、素材や製法に合わせて4種類の蒸溜器を更新した。これにより、大阪工場全体で、生産能力が従来比で約2.6倍に向上したという。
特に、原料の浸漬と蒸溜の工程を分離することで、蒸溜を行っている間に次の仕込みを進めることが可能になり、生産量の増加を実現している。これは、需要拡大を前提に能力を引き上げた設計であることがうかがえる。
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【「巨額投資」サントリーが見出した商機は?】
