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「食事の邪魔しない」と若者に人気…「翠」「ROKU」バカ売れで"ジン"旋風 サントリーが65億円投資で見せた本気

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サントリーの大阪工場 スピリッツ・リキュール工房(写真:筆者撮影)
ジンが、売れている。サントリーは総額65億円で生産体制を強化した(写真:筆者撮影)
  • 丹羽 桃子 工場見学マニア・ライター
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また、小規模試作設備である「パイロットディスティラリー」も新設された。約300リットル規模で試験的な製造を行い、本格生産(約3キロリットル)へとつなげる役割を担う。

いきなり大規模設備で製造するのではなく、小ロットで試作と検証を重ねる体制を整えることにより、商品開発のスピードや、小ロット商品の展開力を高めることが可能となった。

新設された「パイロットディスティラリー」(写真:筆者撮影)

「巨額投資」サントリーが見出した商機は?

工場見学には、「ROKU〈六〉」の200mlボトルもついてくる(写真:筆者撮影)

では、なぜサントリーは今、スピリッツ・リキュール事業にこれほどの投資を行うのか。

「ホワイトスピリッツの需要は世界的に伸びており、とくにジンはボタニカルの多様性や製法の自由度の高さから、成長余地が大きいとみています」(サントリー株式会社マーケティング本部 リキュール・スピリッツ部長 新関祥子氏)

実際、国内でもクラフトジンの蒸溜所は増加しており、同社の認識では現在約160カ所にのぼるという。

また、海外では、従来のカクテル用途にとどまらず、ソーダ割りなど軽やかな飲み方が広がり、日常的な飲用シーンへと浸透している。日本でも同様に、食中酒としての需要が伸びており、とくにトレンドを牽引する若年層を中心にジンの消費が拡大している。筆者自身も、クラフトジンの蒸溜所を訪れる機会や、実際にジン商品を手に取る場面が増えている。

かつて、ウイスキーがハイボールという飲み方の広がりによって、日常の酒へと広がっていった流れと、どこか重なる部分があるのではないだろうか。

こうした市場環境の変化を背景に、同社が軸とするのが「ROKU〈六〉」と「翠(SUI)」だ。

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【「ROKU〈六〉」と「翠(SUI)」の躍進】

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