東洋経済オンラインとは
ライフ

格安クルーズ旅行「本当の値段」 ドリンク代、チップ、通信費…ゴールデンウィーク前に知っておくべき実費の全貌

10分で読める
ベリッシマ クルーズ
巨大なベリッシマの船体(写真:筆者撮影)
2/7 PAGES
3/7 PAGES
4/7 PAGES
5/7 PAGES
6/7 PAGES

船の旅は客船のサイズが大きいほど格安のクルーズが多い。それは大型化によって効率化が追求できるからである。数千人規模の乗客を一度に運ぶことで、燃料費や人件費などの固定費を分散し、1人当たりの運賃を抑えることが可能となる。

ただし、港湾費用などは船のサイズに比例して増加するため、すべてが安くなるわけではない点には要注意。ベリッシマの港湾費用はかなり高額なのでチェックが必要だ。

客船特有の空室リスクを回避するための価格戦略にも注目すべきだ。空室の客室はまったく利益を生まない。通常のホテルも同じだが、混雑する時だけ人を雇うことも可能だ。しかし、客船の場合は満室を前提とした乗務員が乗船したままだ。ある航路は乗船客が少ないからといって乗務員を減らすような対応は基本的にできない。

ベリッシマの場合乗客5500人程度に対して乗組員が1500人ほどもいる。極力、客室が埋まるようなマーケティングをしていると考えられる。客室が埋まれば、前述の船内消費も期待できる。出航日が近づくにつれて価格を引き下げる販売手法もみられ、これも格安クルーズが登場する一因となっている。逆にダイヤモンド・プリンセスでは「早割」料金が目に付く。

ベリッシマでは毎日、無料のショーが開催される(筆者撮影)

大型客船クルーズのデメリット

筆者がベリッシマを複数回利用して感じたことは、とにかく乗客が多いということだ。最大5000人近くが乗船しているわけで、船内がごったがえしていることはよくある。フルサービスのレストランでは一斉に食事が始まるため、料理が出てくるまで1時間近く待たされることもあり、調理が雑なこともたびたびあった。

混雑を一番感じるのは乗客が一斉に移動する乗下船時だ。筆者が台湾の基隆からクルーズを開始したときは、客室に入るまでに2時間かかった。途中寄港も、初めて外国の港で入国するとき、海外からはじめて日本の港で帰国するときは入国手続きでかなりの時間が取られる場合がある。筆者の経験では最大2時間船から出るまでにかかった。

次ページが続きます:
【特に苦痛に感じるのは最後に下船するとき】

7/7 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象