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AIが即答する時代に、なぜ「図を描く人」が最強なのか? 本質を瞬時に見抜く、究極の構造化スキル【前編】

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平井孝志氏、西岡壱誠氏
平井孝志氏と西岡壱誠氏が、「AI時代における「頭のいい人」とはどんな人か」について対談した(撮影:尾形文繁)(撮影:尾形文繁)
  • 平井 孝志 筑波大学大学院ビジネスサイエンス系教授
  • 西岡 壱誠 ドラゴン桜2編集担当

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知識が「ある」だけでは話にならない、という時代に突入して久しい。
インターネットの普及に加えて生成AIも劇的に発達しているなか、ますます人間として「知識を元にどう考えるか」「物事の構造から何を読み取るか」が問われている。
そんな思考力の鍛え方の1つは「図で考える」ことだ。
外資系の事業会社やコンサルティングファームを経て、今はビジネススクールで教鞭をとり、このたび『13歳からの図で考える問題解決』を上梓した平井孝志氏と、偏差値35から2浪の末に思考法を改革して東大に合格し、『「読む力」と「地頭力」がいっきに身につく東大読書』などのベストセラーを多数出している西岡壱誠氏が、今の時代の「頭のいい人」とはどんな人か、対談した前編をお届けする。

今、「知識の有無」より重視されること

『13歳からの図で考える問題解決』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

西岡壱誠(以下、西岡):近年、東大入試や共通テストの出題傾向が複雑になっていることはご存知でしょうか。たとえば歴史だったら、以前は「◯◯年に何が起こったか」というように知識の有無を試す単答式の問いが多かった。それが今では、もっと知識を元に考え、自分なりに出した結論を述べさせるような複雑な問いが増えています。

平井孝志(以下、平井):どの教科でも、物事そのものではなく、物事の関係性やメカニズムを読み解かせる傾向になっているということでしょう。

西岡:知識の有無ではなく、知識をベースに構造化する思考力が試されているのかなと思います。文系だけでなく理系科目でも、たとえば数学の文章問題では「花子さんと太郎さん」みたいな登場人物が出てきて、「2人でこの数値を求めたい」「ある公式を使って解こうとしたが、うまくいかない」「では、どうしたらいいか」というように、数学の問題なのにストーリー仕立てになっているんです。数学として何を問われているのかを、まず読み解かなくてはいけない。

平井:すごいですね(笑)。

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【図解が思考をシンプルにする】

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