また、彼が繰り返し強調するのが「食事としてのラーメン」である。近年のラーメンシーンは高級化・専門化が進み、一杯の完成度を追求する流れが強い。その中でSUSURUくんは、あえて満腹感や日常性にフォーカスする。ボリュームも含めて満足できる一杯を提供し、また食べに来たいと思わせる店を目指している。
高い注目度に甘えるつもりはない
もちろん、ラーメンのトップYouTuberが手がける店である以上、注目度は高く、期待値も自然と上がる。だが本人はそこに甘えるつもりはない。「名前で来てもらえるのは最初だけ。その後は味で選ばれないと続かない」と冷静に語る。
むしろ彼が見据えているのは、ラーメンの「入口」としての役割だ。SUSURUくんのYouTube「SUSURU TV.」を観て興味を持ち、軽い気持ちで訪れた人が、「ラーメンってこんなに美味いのか」と驚く。その体験が、次の一杯へとつながっていく。自身が「ラーメン二郎」で衝撃を受けたように、新たなファンを生み出す装置になれれば理想だという。
現時点ではメニューは醤油の一種類のみだが、今後はバリエーションの開発や展開の可能性も視野に入れている。ただし、まずは水道橋の一店舗をしっかり根付かせることが最優先。その上で、将来的な店舗展開も検討していく構えだ。
「ラーメンを食べ続けてきた男」が、「ラーメンを作る側」へと踏み出した今回の挑戦。そこにあるのは、話題作りでもビジネス戦略だけでもない。シンプルに、「美味い一杯で人を喜ばせたい」という原点だった。
突如現れた「北ノ醤油チーホー」は、決して偶然の産物ではない。膨大な経験と、ほんの少しの勇気、そして圧倒的なスピード感が生んだ必然の一杯なのである。
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