「ホームと車両の段差」大阪メトロの意外な解消策 ホームドア全駅完備だけでない「バリアフリー」

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縮小

その「ある方法」とは、「車輪径を小さくする」というもの。考えてみれば実に単純な話だが、この方法で既存車両の床面を下げた例は全国的にもほとんどない。

「11年から御堂筋線に導入した31系は、従来車両の21系よりも床面を40mm低くしており、ホーム側の改良も行うことで段差を17mmにまで縮小しました。ただし、21系はホーム改良後も段差が57mmとなりますので、あと27mm下げる必要があります。そこで、車輪を半径430mmのものから410mmのものに交換し、20mm下げました」と、バリアフリー企画課の担当者は話す。残る7mmは、台車のばねを調整してクリアしたそうだ。

10両のうち3両だけ床面を低く

ただし、この整備が行われたのは御堂筋線用の21系10両編成のうち、3・5・8号車の3両のみである。

「この3両については、御堂筋線の全20駅においてホーム上で車いすの転回に必要なスペースが確保でき、『列車から降りたら目の前の通路が狭く、車いすで通れなかった』という事態を回避できることから、整備対象としました。また、編成の前・中央・後ろとほぼ均等に3カ所とすることで、お客様の移動距離も少なくしています」

車輪径の縮小により車体高さを下げた御堂筋線21系の3号車(右)と5号車(左端)。中央の4号車と比べるとわずかだがその様子がわかる(撮影:伊原薫)
【写真をもっと詳しく見る】御堂筋線用車両21系の側面のビード(線状の突起)を見ると車高を下げていない4号車(中央)と下げた3・5号車の高さの違いがわかる
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