「ビジネスケアラー」という言葉に感じた強い違和感の正体、どこまで親の介護を担うかは自分で「線引き」していい
少子高齢化の進む日本で、“親の介護”は社会全体の大きな課題となっています。子世代は仕事があり、自分たちの生活だけでも多忙な日々。しかも1人っ子や2人きょうだいが多く、“介護”を分担することもままなりません。
もし、身近な親に介護が必要になったら、いまの生活は? 親の介護で離職したAさんのケースから、その際の行動について検証してみたいと思います。
ある日突然親の介護は“自分ごと”に
親が倒れるのは突然です。
例えば、何らかの病気やケガで高齢の親が救急搬送されると、病院や、実家近所の人などから「すぐ、きてください」と連絡が入ります。大切な仕事のアポがあったとしても、リスケして駆け付けざるをえないでしょう。
入院手続きをして、医師から話を聞き、手術が必要なら立ち合いが必要です。そうこうしているうちに、退院の話が出てきます。多くの場合、以前の自立した状態には戻っておらず、何らかのサポートが必要です。そのとき、子は気付きます。「もしかして、介護が始まるの?」と。
入院期間中だけでも、何日も休暇を取ったのに……。これから、自分の生活と親の生活をどのようにバランスを取ればいいのかと、頭を抱えることになります。
今回紹介するAさんもそんな1人です。
<Aさん(東京・50代男性)>
・1人暮らしの母親(80代/片道車で2時間)が脳梗塞で倒れた。軽いマヒは残ったが幸い命に別状なし(要介護1)。
・母親に「うちで同居しよう」と言ったが、母親は「ここを離れるつもりはない」と拒否。それなら、とホームヘルプサービスなどの介護保険サービスの利用を促したが、それも拒否された。





















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