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「育児する男性が褒められる」への違和感—小説家・白岩玄氏が問う、男女それぞれの生きづらさの正体

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小説家の白岩玄さんに話を聞きました(写真:編集部撮影)
本連載は多様な角度から子どもを「産む・産まない」「持つ・持たない」論に迫るシリーズです。

妊娠する母親と違い、子どもができても自分の身体が変化しない男性は、父親になったことを自覚しにくい。また、「育児は母親の仕事」と思われてきたこともあり、育児を積極的にしない、またはできない父親も多い。

男性はどうすれば、「父親になれる」のか。2022年に育児に奮闘する父親たちを描いた『プリテンド・ファーザー』を刊行した小説家、白岩玄氏に聞いた。

自身も2児の父親

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同作は、妻が亡くなり、4歳の娘の志乃を抱えて大手飲料メーカーの社員として働く36歳の恭平と、恭平の高校時代の同級生で1歳半の耕太を育てるベビーシッターの章吾が、子育てに奮闘する物語である。

耕太の母親が海外赴任中だと知った恭平は、章吾が彼女のもとへ行くまでの期間限定で志乃の世話をしてほしいと提案し、章吾が受け入れ同居生活が始まった。育児を人任せにしがちな恭平と、ケアを引き受けすぎる章吾が、時にぶつかりながら人間としても成長していく物語である。

自身も2児の父親である白岩氏が同作を執筆したきっかけは、以前書いた習作を読み返した際に見つけた「いい父親のフリをしているんじゃないか」という言葉が心に引っかかったことだった。

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【「父親も育児に参加すべき」という社会になったが】

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