東洋経済オンラインとは
ビジネス

「ただの田舎料理」と批判されたが…行商を始めた主婦が《九州駅弁グランプリ5冠》の覇者にのぼりつめた"逆転劇"

9分で読める

INDEX

九州駅弁グランプリで5冠に輝いた駅弁、その誕生や販売の経緯をたどる(写真:筆者撮影)
【写真を見る】「ただの田舎料理」と批判されたが…行商を始めた主婦が《九州駅弁グランプリ5冠》の覇者にのぼりつめた"逆転劇"(14枚)

第16回九州駅弁グランプリでB部門のナンバーワンに輝いた「百年の旅物語 かれい川」。手掛けているのは鹿児島県霧島市にある家族経営の小さな弁当屋「森の弁当 やまだ家」で、なんと今回で5度目の受賞である。

前編:過疎の無人駅で売る弁当が、前人未到の《九州駅弁グランプリ5冠》の快挙!…素朴な田舎料理がなぜ人の心を掴むのか?

今や九州駅弁グランプリの常連だが、この駅弁は最初から順風満帆だったわけではない。誕生当初は「こんなの普通の田舎料理なのに……」という批判もあったという。しかも販売しているのは山奥にある無人駅である。

なぜそのような場所で販売することになり、九州を代表する駅弁になったのか。その道のりを追った。

※本記事は2025年7月9日に配信されたものを基に、追加取材・加筆・再編集したものです。

行商から始まった

誕生は、22年前2004年に遡る。

同年3月13日に九州新幹線の部分開業に合わせて観光列車「はやとの風」が運行を開始することになり、沿線の嘉例川駅で販売する弁当が募集された。このとき声がかかったのが、地元で総菜の移動販売をしていた山田まゆみさんだった。

山田まゆみさん。配送用の車の前で(写真:筆者撮影)

だが山田さんは給食センターに勤めた経験はあったが、飲食店や弁当屋の勤務歴があるわけではない。料理上手が評判を呼び、2002年にひとりでお惣菜の製造・販売を始めただけだった。

次ページが続きます:
【嘉例川駅で販売する駅弁コンペの話が舞い込んだ】

2/6 PAGES
3/6 PAGES
4/6 PAGES
5/6 PAGES
6/6 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ビジネス

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象