職場いじめで幻聴が…追い詰めた上司の言葉とは 「お母さんは悪い人と入れ替わった」と打ち明ける娘を救った"母の愛"

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うなだれるスーツの女性
職場のストレスが原因で統合失調症を発症し、妄想や幻聴が現れるようになった女性の実例を紹介します(写真:Ushico/PIXTA)
「早く一人前になりたい」。若手社員がそう思って頑張れば頑張るほど、精神的に疲弊してしまうことがあります。特に、厳しい上司のもとでスパルタ的な指導をされる場合はなおさらです。「職場いじめ」とも取られかねないパワハラで、心を病んでしまい、仕事ができなくなってしまった若手社員の実例を、精神科医・広岡清伸氏の著書『ごめんなさい、もうこれ以上頑張れません』より、一部抜粋・再編集のうえお届けします。

うつろな目をして独り言をつぶやく娘に危機感

野村春香(仮名)さんのお母さんが、娘の様子がおかしいことに気づいたきっかけは、“独り言”でした。

リビングのソファに座っていた娘の春香さんが、うつろな目で宙をながめながら、ぶつぶつと何かをつぶやいていたのです。

「みんなわたしのことを笑っている」

「みんながわたしを会社から追い出そうとしている」

「○○さんも、○○さんも、みんなグルだ」……。

聞き取れないくらいの小さな声だったのですが、耳をすまして聞いてみると、会社の人たちが春香さんをのけ者にしているかのような内容のつぶやきです。

お母さんは、「ひょっとして、娘は会社の人とうまくいっていないのかもしれない」と思いました。会社でも学校でも、人間関係がこじれることは誰にでもあり得ます。

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