デジタル・AI社会で変わる小売業の未来地図 英オックスフォードの世界的権威が説く小売業の革新的取り組み

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リテール・ランドスケープ
小売業において、変革を成功させる企業に必要なものとは何でしょうか(写真:metamorworks/PIXTA)
物価高騰、物流問題、さらにはデジタル技術の普及など、いま小売業は大きな変化に直面している。このたび、小売業の革新的取り組みなど多くの事例を紹介した『リテール・ランドスケープ』の日本語版が刊行された。本書の翻訳に携わったNTTデータの田中貴之氏が、デジタル社会で成功する小売業のポイントついて解説する。

小売業が直面している環境変化とその本質

労働力不足、物価高騰、物流問題、最低賃金の上昇、さらにはモバイルやAIといったデジタル技術の普及など、小売業が直面している環境は大きく変化しています。

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中でも消費者が「受動的購買者」から「参加型購買者」へシフトしていることは劇的な変化と言えるでしょう。かつては商品に関する情報は事業側(メーカー・卸や小売業)が圧倒的に優位な立場にありましたが、現在は、消費者が対等・優位となってきています。

また、消費者一人ひとりがリアルとデジタルを効率的・効果的に使い分け、いつでも・どこでも繋がる生活スタイルが一般化してきたことも小売業にとっては重要な環境変化(変化対応が必要)となります。

このような環境変化の中、その対応の本質は、これまでの各小売企業の提供価値(競争優位)を見直し変革していくことであり、企業の成長エンジンになるべく変革に取り組むことです。

特にデジタル社会の到来により、これまでの多くのビジネス制約が除外され、これまでの競争原理とはまったく異なり、資本や規模、時間や地理的側面に依存しない世界が到来した今だからこそ、既存の延長ではなく、新たに創造する力が求められています。

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