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「泣きそうな顔をしたジェンスン・フアン」に手を差し伸べた入交昭一郎・元セガ社長。「もう一度チャンスを与えたい」と感じさせたものとは

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「もう一度チャンスを与えたい」とジェンスン・フアンを見込んだ入交昭一郎氏(1999年。写真:時事)

「エヌビディアを救った男」——。

時価総額が4兆ドルを超え世界トップに立つ米半導体メーカーのエヌビディア。同社のジェンスン・フアンCEOはこの数年、「エヌビディアを救った男」として、とある日本人の名前を紹介することが増えた。

フアン氏が感謝を捧げる相手は、入交昭一郎氏。同氏がセガ・エンタープライズ(現セガ)副社長だった1996年に次世代ゲーム機「ドリームキャスト」を開発していた折、エヌビディアは同機向けのグラフィックチップの開発に注力。だが、チップ開発は失敗し、倒産寸前に陥った。そのとき、エヌビディアに500万ドル(当時の為替レートで約5億4000万円)を出資し、救ったのが入交氏だった。

1996年3月、東洋経済の取材に応じる入交氏(撮影:梅谷秀司)

「(あの出資がなければ)われわれは死んでいただろう。一瞬で蒸発していたはずだ」。フアン氏は当時をそう回想する。30年前に何があったのか。入交氏の証言を基に振り返る。

ジェンスン「ほら、バーチャファイターが動くでしょ」

入交氏がセガに入ったのは93年のこと。ホンダ副社長を経て、セガの経営に加わった。

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