6000人超の高齢者と向き合ってきた医師が見た 「人生の最期」幸福感を決める"カギの正体" 《幸福のピークは82歳以上》という衝撃の事実
老後の不機嫌をつくる「過去の栄光」
定年後、なぜかいつも不機嫌そうにしている人がいます。
その理由は人それぞれですが、意外と多いのは、現役時代に高い地位や立派な肩書きを持っていた人です。
そういう人のなかには、昔の地位や肩書きに強くこだわり、プライドにしがみついてしまう人がいます。そして現役時代のように周囲から敬われなくなったり、自分の思いどおりにならなくなったりしたとき、「自分の存在価値がなくなったのではないか」と感じ、その不安を埋めるために、家族や周囲への小言や批判が増えてしまうのでしょう。
けれども、人にきつく当たれば、当然、周りから距離を置かれるようになります。
するとますます孤独感や無力感が募り、「誰からも必要とされていないのではないか」という不安や苛立ちがまた顔や態度に出て、悪循環に陥ってしまうのです。
こうした心理を説明するときに時々引き合いに出されるのが、米国の行動経済学者のダニエル・カーネマンが提唱した「参照点」という考え方です。


















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