先輩がこぞってメロメロになる｢一橋大生｣の黄金ルーキー･篠塚大輝。他者を立てる"うまさ"に見る､｢若手がチームを引っ張る｣時代に必要なスキル

ということで本稿では、ビジネスにおけるコミュニケーションの観点から、篠塚の“後輩力”をまじめに分析したい。正式加入から7カ月、先輩たちから愛される篠塚の“後輩力”のすごさは、一体どこにあるのか。

日本テレビ系でも冠番組「timeleszファミリア」の放送が決まったtimelesz（日テレ公式HPより）

timeleszのオリジナルメンバーは菊池風磨、佐藤勝利、松島聡の3人。そこに、寺西拓人と原嘉孝、橋本将生、猪俣周杜、そして最年少の篠塚が加わった。加入から7カ月が経ち、歌番組にバラエティ、雑誌の表紙とその姿を見ない日はないほどに活躍している。大学生が突然アイドルに。「体や心を壊しはしないか」と見ているほうはハラハラしてしまうが、アリーナツアーも終えたのだから大したものだ。

先輩たちの篠塚への接し方からも、彼の特別さが見て取れる。たとえば、松島は自身のInstagramにて「誰に対しても嘘がなく優しくできる。謙虚な姿勢で丁寧にリスペクトを持った行動ができる人柄が大好き」と写真とともに紹介。

菊池は、オーディション期間中から「ジャイアントベイビー」と呼び、特別な愛情を示す。加入メンバーでありながら、Amazon music公式Xの一問一答にて、寺西は篠塚のことを「生意気そうに見えてめちゃくちゃちゃんとしています！」と紹介していた。

フジテレビの冠番組『タイムレスマン』では、MCのシソンヌ・長谷川忍が「しのはいいなあ」と連発し、「お前は本当は天使じゃないのか？」とべた褒め。180cmの高身長で男子校出身の篠塚が見せる屈託のない笑顔は、新たな“末っ子ポジション像”として多くの人の心をつかんでいる。

2025年11月12日にはCDシングル『Steal The Show／レシピ』が発売する（timelesz公式HPより）

「他者を立てる力」に必要な3つの要素

では、篠塚がどのような具体的な行動でこの力を発揮しているのか、詳しく見ていこう。

篠塚が先輩たちから信頼される理由の一つは、Sexy Zone時代から続く14年の歴史を深く理解し、敬意を払っていることだ。オーディション中、篠塚は「このオーディションは素を見せないと落ちると思うんですよ」（『anan 2427号』）と語り、グループが求める本質を早い段階で理解していた。