暑さ疲れを防ぐ最強食材「にら」《薬剤師が指南》豊富な栄養をしっかり摂るための”外せないポイント2つ”と食べるときの”意外な注意点”

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葛根湯の出典である古医書の『傷寒論(しょうかんろん)』には、薬と食べ物の飲み合わせについて書かれています。そこにも葛根湯のような処方を服用する場合、“温める性質の強い食材と併用しないように”となっています。

筆者はにらを買ったことがほとんどありません。プランターで育てているものを採って食べているからです。

にらは生命力が強く、寒さや暑さなど関係なく放っておいてもどんどん成長します。食用に葉を採取しても、その根元から新しく柔らかい葉が出てきますので、複数回にわたって収穫できます。

収穫できずに育ちすぎた場合は、花を咲かせてみてもいいかもしれません。先に紹介したように、中華料理では花にらは食材の1つになっています。お吸い物やみそ汁に入れると、白い花が見た目にもきれいで、おいしくいただけます。

物価高もあって、自宅のプランターで野菜類を育てるのがはやっているようですので、ぜひにらも育ててみてください。

薬剤師おすすめ調理法

にらは、鮮度が良いものを生、またはあまり火を通さない半生で食べるのが、おすすめです。加熱で失われやすいビタミンB群やビタミンCもしっかり摂ることができます。加熱する場合もできるだけ短時間にとどめ、水に溶けやすい栄養素もしっかり摂れる、スープやみそ汁などの汁物にするといいでしょう。

また、アリシンは細かく刻むことにより増えるので、みじん切りなどにして使うのも手です。

以下におすすめレシピをご紹介します。

■にらのタレ

チヂミのたれとして教わったレシピですが、サラダチキンや冷奴にかけたり、鍋のタレなどにしたりと、応用範囲の広いたれです。

・にら(半束)
・ごま油(大さじ1)
・しょうゆ(カップ1)
・粉とうがらし(大さじ1)
・みりん(大さじ1)
・白ごま(大さじ1)
・砂糖(大さじ1)

①洗って水気を拭き取ったにらを、みじん切りにする。にらの根元の白い部分にはアリシンが豊富に含まれているので、一緒に使う。

②材料を混ぜたら冷蔵庫でしばらく寝かせる。

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