京阪京津線800系、経験者だけが知る「運転のコツ」 急勾配・急曲線の山道、道路上で自動車と並走

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難所は山道ばかりでない。峠の東側、上栄町―びわ湖浜大津間の県道の真ん中を走る併用軌道もまた神経を使う。

「自動車や歩行者の動きを見ながらの、まさに『かもしれない運転』です。車の運転手の目線やタイヤの向き、ウインカーの動作などを見て、どちらに曲がりたいのかを察知する必要があります」

京阪800系 びわ湖浜大津駅
京阪800系は4両編成。びわ湖浜大津駅を出発するとすぐ急カーブを曲がって併用軌道へ(記者撮影)
【写真の続き】路面電車、山岳鉄道、地下鉄を走り抜ける800系。その途中には普通の電車ではありえない急勾配・急曲線が連続する

路面電車は車の運転に似ている?

一方、峠の西側、京阪山科付近の専用軌道は勾配もカーブも比較的少ないように見えるが「踏切が集中していて、人や車の往来が多い」。京津線はとにかく難所だらけの路線のようだ。

びわ湖浜大津駅のホームに到着してようやく、自動車などほかの交通に対する緊張感から解放されるという。京津線の安全運行には、乗客だけでなく、自動車やバイク、自転車、そして歩行者と、周囲の理解と協力が欠かせない。

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橋村 季真 東洋経済 記者

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はしむら きしん / Kishin Hashimura

三重県生まれ。大阪大学文学部卒。経済紙のデジタル部門の記者として、霞が関や永田町から政治・経済ニュースを速報。2018年8月から現職。現地取材にこだわり、全国の交通事業者の取り組みを紹介することに力を入れている。

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