【今だからこそ乗りたい名車、最も成功した12気筒エンジン】新型がデビューしてもベントレー先代「コンチネンタルGT」に心惹かれる訳

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もちろん、他メーカーでもフェラーリの「チリンドリ」やアストンマーチンの「ヴァンキッシュ」、ランボルギーニの「レヴエルト」など、新型12気筒エンジン搭載車がリリースされているので、これが12気筒の終わりではない。ただ、ベントレーとしてのW12型パワーユニットの終焉は、ウルトラ・ラグジュアリーモデルを長年にわたり支えてきたベントレー社の成功例のひとつだけに残念と感じた。

3代目コンチネンタルGTのデザイン

試乗したのは、2020年型のコンチネンタルGT。3代目は2017年9月のフランクフルト・モーターショーでワールドプレミアされ、同年12月に日本に成立。翌年からデリバリーが開始となり、2024年まで販売された
試乗したのは、2020年型のコンチネンタルGT。3代目は2017年9月のフランクフルト・モーターショーでワールドプレミアされ、同年12月に日本で発表。翌年からデリバリーが開始となり、2024年まで販売された(写真:三木 宏章)

さて、このモデルは、ラグジュアリーとパフォーマンスを高次元で両立したグランドツアラーとして、多くの自動車評論家やドライバーから高く評価されている。 

今回試乗したコンチネンタルGTは、全体的には前モデルの柔和なデザインを踏襲しながらもシャープでダイナミックなビジュアルを演出している。とくにフロントの大きなグリルと、左右ヘッドライトから後端に伸びたキャラクターラインに加え、リアフェンダーのエッジをより明確にした力強いボディラインは「威風堂々」という表現がよく似合う。

そのスタイリングは、ポルシェ「パナメーラ」やメルセデス・ベンツ「Sクラスクーペ」と比べても、圧倒的な存在感を放つ。とくにフロントグリルの処理の上手さにも目を惹かれる。また、22インチホイールの存在や大型のブレーキキャリパーも、車格とのバランスのよさを感じた。

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