
(漫画:©︎三田紀房/コルク)
記憶力や論理的思考力・説明力、抽象的な思考能力など、「頭がいい」といわれる人の特徴になるような能力というのは、先天的に決められている部分があり、後天的に獲得している能力は少ないと考える人が多いのではないでしょうか。
その考えを否定するのが、偏差値35から東大合格を果たした西岡壱誠氏です。漫画『ドラゴン桜2』(講談社)編集担当の西岡氏は、小学校、中学校では成績が振るわず、高校入学時に東大に合格するなんて誰も思っていなかったような人が、一念発起して勉強し、偏差値を一気に上げて合格するという「リアルドラゴン桜」な実例を集めて全国いろんな学校に教育実践を行う「チームドラゴン桜」を作っています。
そこで集まった知見を基に、後天的に身につけられる「東大に合格できるくらい頭をよくするテクニック」を伝授するこの連載。連載を再構成し、加筆修正を加えた『なぜか目標達成する人が頑張る前にやっていること』が1月29日に発売されました。連載第183回は、逆転合格する子の共通点をお話しします。
逆転合格する子の共通点
偏差値が低い高校から、東大をはじめとする難関大学に逆転合格する人にはどんな共通点があるのかについて、僕はいろんな塾・予備校や学校の先生にお話を伺っています。
そんな中で最近、「なるほどな」と感じた話があります。それは、「逆転合格できない子は、綺麗に勝とうとしすぎている」という話です。
「綺麗に勝とうとする」というのは、周囲に迷惑をかけず、誰かに助けを求めることもせず、正攻法だけで勝とうとする姿勢です。例えば、このようなパターンですね。
・先生のことを気遣って、あまり質問に行かない大人しい生徒
・ほかの生徒もいるからと、添削指導をお願いしようとしない子
これらのパターンは、後からなかなか成績が上がらず、最終的にいいところまで行っても、惜しくも不合格になってしまう場合が多いというのです。
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