「今度の万博は船でも行けまっせ」→「絵に描いたモチ」に…《大阪・関西万博》船ルートが「超絶残念」に始まってしまったワケ

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十三よどガヤテラス
現在の「十三よどガヤテラス」予定地。川沿いに船着場が見える(筆者撮影) 
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会場(夢洲)に港が併設され、各地から船でアクセスできる大阪・関西万博。 

前編では、そのハイスペックな実態や、悪くない(というか、かなり良い)乗り心地、程よい使い勝手についてお届けした。 

しかし、せっかく整備した「万博の船輸送」は、航路・運航本数ともに、当初の想定よりかなり少なくなっている。かつ、万博に間に合わせて完成した設備がことごとく稼働していないなど、当初の輸送計画の甘さ、行政の“お役所ぶり”が目立つのだ。 

「月250便運航」→未だに定期就航わずか 「万博の船運」厳しい現実 

2023年5月時点では12航路の開設検討がされていた(来場者輸送対策協議会資料より) 

水都・大阪での万博開催が決定した後には、「淀川を下る『三十石船』(鉄道開業前に大阪~京都を結んでいた船)復活」「市内の難波・中之島から船でアクセス可能」……航路開設への数々の触れ込みが、華々しく報じられたものだ。 

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宮武 和多哉 ライター

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みやたけ わたや / Wataya Miyatake

バス・鉄道・クルマ・駅そば・高速道路・都市計画・MaaSなど、「動いて乗れるモノ、ヒトが動く場所」を多岐にわたって追うライター。政令指定都市20市・中核市62市の“朝渋滞・ラッシュアワー”体験など、現地に足を運んで体験してから書く。3世代・8人家族で、高齢化とともに生じる交通問題・介護にリアルに対処中。著書「全国“オンリーワン”路線バスの旅(既刊2巻・イカロス出版)など

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