平成以降に起きた国内の林野火災として最大規模となった岩手県大船渡市の大規模火災。2025年2月26日に発生した火災は、漁業がさかんな海辺の集落に燃え広がり、2900haを焼いた。被害を受けた200棟以上の建物の中には、2011年の東日本大震災で被災し再建したものも少なくない。
この地に国内最大級のあわびの養殖施設を構える元正榮(げんしょうえい)北日本水産は、津波で社屋などを流されようやく事業を軌道に乗せた矢先、この火災で再び大きな被害を受けた。
震災発生時は中学生だった同社3代目の古川翔太さんは、クラウドファンディングなどを活用した事業再生に向けて、静かに意欲を燃やしている。
出荷までに3年「養殖あわび」がほぼ全滅
「わずかですが生き残ったあわびたちが成長すれば希望になる」といけすに貼り付いた1cmほどのあわびを見つめるのは、北日本水産営業部長の古川翔太さん。
次ページが続きます:
【250万個のあわびの大半が死んでしまった…】
