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【EV時代へのアンチテーゼ】12気筒エンジンを諦めないフェラーリの意地、新型「12チリンドリ・スパイダー」に見た多様性の本質

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2024年5月3日(現地時間)、アメリカ・フロリダ州で発表されたフェラーリの新型車「12チリンドリ」。クローズドボディとともに、オープントップバージョンの「12チリンドリ・スパイダー」も同時に公開された(写真:Ferrari SpA)

フェラーリが「12チリンドリ・スパイダー」のメディア向け試乗会を2025年2月にポルトガルで実施した。クルマ自体は、2024年5月に発表済みで、私はそこで実車を見ていたので、ずいぶん久しぶりの対面だった。

【写真】12気筒エンジン搭載で価格は6241万円から、フェラーリ新型車「12チリンドリ・スパイダー」のディテール(87枚)

12気筒エンジンを続ける意味

「12(ドディチ)チリンドリ」は、12気筒を意味するイタリア語。シンプルで大胆なネーミングだ。搭載される12気筒エンジンは自然吸気型6496ccという大排気量。しかも、F1由来の技術が盛り込まれるなど、開発の手を緩めていないのが興味深い。なぜ、フェラーリは、ここまでこだわるのだろう。

ユニークだなと思うのはフェラーリが用意したプレスリリース内の文言。「ひと握りの人のために作られたモデル」と定義し、「V12という極めて特別なエンジンを愛しているコニサー(フェラーリ通、などと訳されている)のために開発した」としている。

いきなり、専門的な話になりがちなのが、12チリンドリ・スパイダーの特徴ともいえる。スチール製より質量を40パーセント軽減したチタン製コンロッドや、アルミニウム合金の軽量ピストンを使っているうえ、レースカーのようなスライディングフィンガー・フォロワーでバルブを駆動。クランクシャフトも3パーセントの軽量化が行われているという。

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【フェラーリの走りに対する姿勢】

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