「食べてよし、ちょい飲みにも最適」「他のファミレスを駆逐するかも」…。東京進出が話題の「資さんうどん」。都民が行ってわかった"凄さ"

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周りを見るとほとんどの人が頼んでおり、確かにうどんとのバランスはバッチリだな……と感じた。

「キャラ」化するファミレス

資さんうどんを訪れて、その人気ぶりについて見てきた。端的に言って資さんうどんがここまで話題で、人気が高い理由の一つには「資さんうどんのキャラ立ち感」があると思う。

先ほど「肉ごぼ天うどん」で述べた通りだが、実は現在のファミレスを見ていると、この「キャラ立ち」問題はけっこう、重要なポイントになっている。

日本ソフト販売株式会社が発表している統計データによると、2023年7月から2024年7月にかけて、ファミレスの数は1.5%減少。前年は3.2%、一昨年は1.8%の減少で、年々その数が減っている。

事実、ファミレス店舗数上位であるガスト・サイゼリヤ・ジョイフル・ココスの店舗数はすべて減少しており、数で見れば「ファミレス」業態は天井に達している。

こうした背景には、いわゆる「カテゴリーキラー」といわれる専門店のチェーンレストランが多く誕生し、それらの質も向上していることがあるだろう。

消費が成熟し、各家庭・個人のニーズが複雑化・多様化する中、「なんでもある」ファミレスはどこか中途半端な存在になり、ニーズに応えられなくなっている。

また、SNSを介して人々が飲食店の情報を知ることが多くなったとき、膨大な情報があるSNSの中でパッとその店のイメージが認識できる方が店として強い、ということもあるのだろう。何がウリかわからなければ情報の洪水に埋もれてしまう。

そこで、ファミレス各社はより「店の個性」を明確にする方向に舵を切っている。

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