「コンサル覆面座談会」 コンサル会社は天国か?地獄か? 最高年収4000万円、”上司ガチャ”、余剰なコンサル…
うちは中途で女性社員を採り出したけど、まだまだ男性社員の比率が高い。体育会系文化なので、女性は正直、難易度の低い業務に就いていると思う。接待要員とまでは言いませんが、女性を男性ばかりのハードな職場にあてがい、場を和らげる緩衝材的な役割を期待しているようにも見えます。
F 私の会社はある大手コンサルのクライアントなのですが、今、そのコンサルから聞こえてくるのは、少し過剰な“女性優遇”の問題でしょうかね。
優秀な女性がその状況を享受する一方、実力の伴わない女性まで引っ張り上げられる。その結果、本人がプレッシャーに耐えられず、潰れてしまっているようです。反対にそのあおりで追い抜かれた男性は腐ってしまう。多様化の歪みが起きているということでは。
昇進は「チームズ」で一目瞭然。人事の時期には緊張感
──転職では出るのも入るのも盛んですか。業界ではかねて「UP or OUT」(出世できなければ去れ)が有名ですが。
A 競合している外資との間では引き抜きが多いです。給与が元の会社よりも上がりやすいので、“コンサル・ロンダリング”を繰り返すような人もいます。
転職するのは、体質が合わなかった人、プロジェクトの運がなく昇進できなかった人など。昇進できなかった人は、オンライン会議ツール「チームズ」に名前と職位が表示され、一目瞭然。人事の時期は緊張感がありますね。
私の会社は人数が多いので誰でも入れると思われがちだけど、知り合いの人がほとんど落ちたこともある。能力のほか、ガンガン前向きに取り組める人柄かどうかも、見られている気がしました。
B 買収された会社の社員は、話が面白くないからすぐわかる。自己紹介スライドも何が言いたいのかわからないほどレベルが低い。「やりたいことに手を挙げる」というカラーの中、バリバリやるぞという人は少ないので、かわいそうだけど同情できないです。買収は向こうのシステムや顧客が欲しいだけでしょうから。
E もっとも、現状は人手不足だけど、これから日本も景気が悪くなればどうなるか。