いま日本人学生の留学先として注目を集める「台湾留学」、半導体産業との連携などその「多大なるメリット」

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国立台湾大学
台湾の大学は日本人留学生にとってどのような魅力を持つのでしょうか。写真は最高学府「国立台湾大学」の図書館(写真:国立台湾大学)

近年、日本人学生の留学先として台湾が注目を集めています。これまでアメリカやカナダ、オーストラリアといった英語圏が主流でしたが、アジア圏の中でも特に台湾への関心が高まっています。

その理由として、治安の良さ、そしてコストパフォーマンスの高さなどの点が言われているのですが、特に半導体産業との強いつながりを持つ台湾の大学が注目を集めるようになってきました。

半導体受託生産の世界最大手である台湾積体電路製造(TSMC)は、今年から国立雲林科技大学内に「日本人コース」を設立。授業料も免除、生活補助金という厚い待遇で人材の獲得に乗り出しています。

まさに本気で動き出している感のある台湾への大学留学。今回は現地取材を通して、台湾留学の現状、日本との教育システムの違い、産業界との連携、そして台湾の大学が日本人留学生にとってどのような魅力を持つのかを考察したいと思います。

日本から台湾留学をする人の推移は?

台湾へ留学する日本人学生の数は、近年増加傾向にあります。

台湾教育部の統計によると最新の外国人留学生の数は11万6038人(2023年大専校院境外学生概況)。日本からは8427人(前年比115.1%)と台湾への留学生の割合ではベトナム・インド・マレーシアに次いで4位(構成比7.3%)となっています。

留学の種類としては、学位取得型の大学留学が31.9%と最も多く、次いで大学附属の中国語センターへの留学が31.3%となっており、台湾は大学留学が主流であることがわかります。特に近年は、半導体産業にもつながる理工系学部を志望する学生の割合が増えています。

【写真】日本文化を紹介するイベント、実践大学の図書館、最高学府「国立台湾大学」の東京ドーム4個半ある広大なメインキャンパス
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