いま日本人学生の留学先として注目を集める「台湾留学」、半導体産業との連携などその「多大なるメリット」

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その背景には、台湾の政府や大学の国際化戦略があります。台湾政府は、2030年までに留学生を現在の約3倍の32万人まで増やす方針を打ち出していて、日本を含む海外の優秀な学生の受け入れを推進しています。奨学金制度の充実や英語での授業の拡充が進んでいるのです。

実際に台湾(台北)の大学を訪問し、大学担当者に話を聞きました。

街中にある国立台湾師範大学

国立台湾師範大学(NTNU)は、1922年に設立された台湾の上位校の一つ。ロケーションも台北市内の中心部に位置するこの大学は、提携大学数が431校もあり、グローバル化が進んだ大学としても知られています。

同大学の学生数1万4291名(2024年)のうち、留学生数は1722名、日本人留学生数は126名が学んでいます。留学生が12%を超える理由としては、第一に英語で学べるプログラムの多さがあげられます。

英語による授業数は年間880以上、学士課程では国際ビジネス管理(International Business Management)、国際台湾研究(International Taiwan Studies)など6プログラムを実施。修士・博士課程では、教育学(Education)、コンピュータサイエンス(Computer Science)、国際関係(International Relations)など62プログラムという充実ぶりです。

また同大学には、日本人学生が中心となって活動する「日本人会(NTNU JSA)」があり、日本文化の紹介や留学生のサポートを行っています。主な活動としては、国際文化祭(International Cultural Festival)という日本文化を紹介するイベントや現地学生との交流会などがあり、現地学生と日本人学生の交流の架け橋となっているようです。

国立台湾師範大学
国際文化祭(写真:NTNU JSA)
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