いま日本人学生の留学先として注目を集める「台湾留学」、半導体産業との連携などその「多大なるメリット」

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

管理学部・企業管理学科 3年生、MSさんは次のように言います。

「日本人会の活動を通じて、台湾にいながら日本を客観的に見る能力を養うことができました。また、異文化交流の中で台湾人学生との友情も深まり、日本ではできない経験がたくさんできました」

同大学の留学生部門の責任者Roxane Weng氏は日本人の受け入れについて次のように言っていました。

「NTNUは、学問的な優秀さだけでなく、留学生にとって居心地の良い環境を提供することにも力を入れています。特に日本人学生にとっては、台湾文化と日本文化の親和性が高いため、適応しやすい環境が整っています。私たちはより多くの日本人学生がNTNUで学び、国際的なキャリアを築くことを願っています」

私立大学「実践大学」の取り組み

一方、私立大学も独自の戦略で留学生の獲得に乗り出しています。

台北市と高雄市にキャンパスを持つ実践大学(Shih Chien University, SCU)では、1万1875名の学生のうち留学生が715名(日本人学生は200名以上)学んでいます。

実践大学
図書館内部(写真:実践大学)

ここでも国際ビジネス学科やスマートサービス学科において英語で受講可能な授業があり、人気を集めています。奨学金においても「グローバル教育奨学金」では1年生は全員50%の授業料免除(1学期)、2・3年生は成績上位者が一部の授業料免除と手厚いサポートを受けることができます。

この大学の特徴は実践的な教育と産業界との連携に力を入れていることです。デザイン、経営、ホスピタリティ、情報技術などの分野において、台湾国内外の企業と強固なパートナーシップを築いています。

例えば、デザイン学部ではASUS、HTC、Acerなどの台湾トップ企業と共同プロジェクトを実施。ホスピタリティ学部では、台湾の主要ホテルチェーンや航空会社と提携し、実践的なインターンシップを実施しています。

次ページ日本と台湾の就職方法の違い
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事