党内騒然!自民党大会に現れた「問題人物」の正体 「保守中道層の離反を招きかねない」との声も

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自民党大会で力説する石破首相。その裏で「ある人物」が登壇したことが党内外で波紋を広げている(写真:代表撮影/ZUMA Press/アフロ)

少数与党による「宙づり国会」の混迷が続く中、自民党は3月9日、都内のホテルで第92回党大会を開催。党総裁の石破茂首相は演説の中で、政権維持が懸かる今夏の参議院選挙に向けて「必ず勝ち抜くべく、わが身を滅して総力を尽くす。国家国民、次の時代のために結束、団結、行動を心よりお願いする」と熱っぽく訴えた。

これに先立つ議事で、派閥裏金事件でダメージを受けた党の信頼を回復するための「令和版政治改革大綱」策定などを明記した、2025年運動方針を採択。そのうえで、昨秋の衆議院選挙での敗北を踏まえ、次期参院選を「天王山」と位置づけ、全党を挙げて勝利に邁進することを確認した。

「野党のときの気持ちを取り戻す」と力説

党大会は年1回の開催で、党所属の国会議員と全国の党関係者が集結。今後1年間の活動計画にあたる運動方針の採択などが行われる。

今回の大会には、連立を組む公明党の斉藤鉄夫代表、経団連(日本経済団体連合会)の十倉雅和会長に加え、連合(日本労働組合総連合会)の芳野友子会長も来賓として出席。連合会長の出席は2005年以来、20年ぶりとなった。

党大会で演説した石破首相は、派閥裏金事件によって国民の政治不信が拡大していることを踏まえ、「主権者の声に謙虚でありたい。野党のときの気持ちを取り戻す」と力説した。

参議院で審議がスタートしたばかりの段階で新年度政府予算案の「高額療養費制度」の患者負担上限引き上げの先送りを決断したことについては、「弱い人や苦しい人の声を聞くのが信頼回復の唯一の手立てだ」と説明し、理解を求めた。

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