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新マリン建設「エスコン」とは "事情が違う"ワケ すでに完成された街では、球場をどうすべきか

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基礎調査では、改修で3パターン、建て替えで3パターンの計6パターンを示しましたが、開閉式ドームへの建て替えをはじめ簡単な数字ではありません。やはり民間事業者の皆さまのご協力や収益力を上げるという視点が必要になってきます」(塚田氏)

エスコンFとは異なるまちづくりの実態

稼ぐという意味ではいかに日常的に賑わいを創出していくかが重要で、立地もカギを握りそうだ。仮に幕張メッセ駐車場へ建て替えるとなれば、イオンモール幕張新都心が目の前にあり、経済効果が見込まれる上に幕張豊砂駅からも近くなる。

球場を建てることでなくなる幕張メッセ駐車場をどこに作るのか、野球観戦や買い物で往来する客に幕張豊砂駅のキャパシティは耐えられるのか、といった問題等も当然発生するが、海沿いに作るのであればこうした問題はない。どこを候補地にするにしても一長一短がある。現スタジアムが建て替えとなった場合の候補地については、市民からの声も届いているという。

「改修なのか、建て替えなのかのお問い合わせはいただきますが、改修か建て替えかを含めて検討段階のため、具体的なお返事はあまりできていません。そういった状況への心苦しさもありますが、スタジアム再整備に対する関心の高さは感じています。基本構想案を示した後、パブリックコメントなどの手段で市民の皆さまからのご意見をいただき、構想に反映していければと思います」(長谷川氏)

今回お話を伺った塚田氏と長谷川氏(写真:大澤誠)

2023年3月にエスコンFが開業し、サッカーJリーグのV・ファーレン長崎とバスケットボールBリーグの長崎ヴェルカが本拠地を置く『長崎スタジアムシティ』が2024年10月に開業。ともにショッピングやグルメ、アクティビティの施設が集積し、“一日中楽しめるまち”を形成している。

現スタジアムは幕張新都心一帯の“まちづくり”の視点を持って再整備するものと考えられているが、幕張新都心は既にさまざまな機能が集積している街だ。

エスコンFや長崎スタジアムシティが開業したタイミングもあり、どうしても比較対象として見る目もあるだろうが、まちづくりの実態は全く異なる。

改修なのか建て替えなのか、建て替えとなれば立地はどうなるのか。民間事業者、周辺施設とどう連携し、いかにして賑わいのあるまちを作るのか。まずは大きな方向性が定められるという、基本構想の発表を待ちたい。

【もっと読む】老朽化が深刻?「ZOZOマリン」が抱える "課題" 改修か建て替えか、再整備推進の現在地 では、ZOZOマリンの現状について、スポーツライターの浜田哲男氏が取材、詳しく報じている。

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