![花粉症 目がかゆい](https://tk.ismcdn.jp/mwimgs/e/d/570/img_edae442b56c6ada061e169681d497b63729595.jpg)
花粉症で困る症状の1つ「目のかゆみ」に新薬が登場。従来の点眼薬との違いやメリット、適切なセルフケアについて、取材しました(写真:aijiro/PIXTA)
今年も各地で花粉の飛散が観測され始め、すでに鼻水や目のかゆみなどの症状が出ている人もいるだろう。しかし、ピークはこれから。日本気象協会の予測によると、昨シーズンと比べて広い範囲で飛散量が多く、特に近畿や四国では例年の2倍以上となる地域もあるとのこと。
そんななか、花粉症は目の症状がつらいという人に朗報なのが、「まぶたに塗る薬」の登場だ。なんと世界初だという。従来の点眼薬との違いやメリットのほか、花粉症の目の症状へのセルフケアについて、帝京大学医学部附属病院眼科准教授の三村達哉医師に聞いた。
世界初「まぶたに塗る花粉症治療薬」
花粉症の目の症状は、「アレルギー性結膜炎」と呼ばれ、目のかゆみや充血、涙目、ゴロゴロ、目やになどがある。
治療の基本は点眼の抗アレルギー薬で、かゆみの原因となる物質、ヒスタミンなどの放出を抑える「抗ヒスタミン薬」と、ヒスタミンの作用を抑制する「ケミカルメディエーター遊離抑制薬」の2種類がある。
最初はどちらか一方を使い、効果が出なければ2種類、あるいは両方の作用を持つ点眼薬を使うのが基本だ。重症であれば、最初から2種類を使用することもある。
三村医師によると、そもそも抗アレルギー薬は指示された点眼回数を守れば、症状を抑えられることが多いそうだ。もし「効果がないかも」と感じたら、きちんと使用回数を守っているかどうか、思い返してみよう。
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