からやま、無料で「いか塩辛食べ放題」誕生の背景 からあげよりも人気?な超ユニーク脇役に迫る

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ご飯とからあげが大好きで、かつ幼少期からいかの塩辛をたしなんできた身としては最高のひとときでしたが、ただ一つ物言いがあるとすれば「おかわり」ができないこと。

単品でご飯を注文できますが、何となく「おかわり」と「単品ご飯の注文」では(個人的に)ハードルの高さが違います。

4個入りのからやま定食で800円を切る安さから考慮すると、100~150円で「ご飯おかわり無料」のオプションもあれば、注文する人も多いのではないでしょうか。とはいえ大盛りもそれなりの量でした。

かつやに負けないフックを考えた末、塩辛を思い付いた

ここであらためて、からやまの紹介です。

かつやを展開しているアークランドサービスホールディングスが、浅草のからあげ店「からあげ縁‐YUKARI‐」とコラボして2014年に1号店をオープン。

その後、アークランドサービスホールディングス子会社のエバーアクションがからあげ縁‐YUKARI‐を運営する企業を子会社化し、現在アークランドサービスホールディングスは2つのからあげチェーンを展開しています。2024年12月末時点の両チェーン店舗数は166です。

からやまを運営するエバーアクションの山田桂也さん(SV部 部長)によると、からやまの人気メニューはダントツで「からやま定食」。ブランドが誕生してからトップを張り続けているといいます。

メニュー開発で重視しているのは「この価格で、このボリューム」(山田さん)というお値打ち感であり、物価高の昨今でも、仕込みの内製化や効率化で対応しているそうです。

ここ数年ブームとなったからあげですが、そのパイオニア的チェーンのからやまで意識しているのは「ブームに終わらせない、ブームにしないこと」。

先駆者という自負を持ってからあげにこだわっており、人気メニューはやはり「からやま定食」。からあげの量は価格に応じて3~6個から選べ、それぞれを合わせた売り上げ構成比は、全体の3割に達するそうです。

いかの塩辛を提供しているのは、からやまが生まれた当初から。その理由について、山田さんは次のように話します。

「かつやという先行ブランドがある中で、プラスアルファでからやまとして何ができるかを考えました。そこで思い付いたのが、いかの塩辛です。商品としての付加価値もありますし、他に提供しているチェーンは見当たらなかったことが、選んだ理由です」

からやまとしてユニークな取り組みを考えるうえで、いかの塩辛以外の候補があったか聞いたところ、意外にも「決め打ち」だったそう。

からやまが目指す「値打ち感」を考えるうえでは、有料での提供もまったく考えていなかったとか。

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