――社長就任後、前期の大不振はいきなりの試練でした。
想像以上につらい日々だった。業績が振るわず、いろいろな方々にご迷惑をお掛けした。信頼を失ったのは事実。制御機器は今まで安定成長してきた事業だったが、半導体や自動車産業の変革を受け、ボラティリティーが高くなった。自社の対応力を引き上げられず、そこに追従できなかったのは、トップである私の責任だ。
一方で、よりよい社会を作る、社会に貢献してこそ企業価値がある、というオムロンの理念はまったく崩れていない。そこを拠り所にして、社員はみんな頑張ってくれた。自分自身もフラフラと揺れることはなかった。本当に鍛えられたと思う。
