JR「みどりの窓口」設置駅数の知られざる真実 人間では対応が難しい発券内容が増えてきた

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調査に使ったのは1965年、1975年、1985年、1995年、2005年、2015年、2024年のそれぞれ11月号の時刻表。1965年は索引地図に設置駅が掲載されていなかったため特集ページに掲載されていた情報を、2024年はオペレーター対応販売機と係員対応窓口の表記に差がなかったので、各社のホームページもチェックした。

また、係員対応窓口、オペレーター販売機、自販機の3つがそろう駅と、係員対応窓口、自販機の2つがそろう駅は「係員対応窓口」として、オペレーター販売機、自販機の2つがそろう駅は「オペレーター販売機」としてカウント。川越や北朝霞などの係員対応窓口が通年営業ではないオペレーター販売機のある駅は「オペレーター販売機」としてカウントした。個人で時刻表を見ながらカウントしたものなので、「ふーん、そうなっているんだ」程度の感覚で見ていただけるとありがたい。

みどりの窓口設置数のピークは2005年

まずは、JR、国鉄の駅のみどり窓口の数から。

1965年  152
1975年  408
1985年  521
1995年 1417
2005年 1614(係員対応窓口1610 自販機4)
2015年 1582(係員対応窓口1434 自販機148)
2024年 1354(係員対応窓口715 オペレーター販売機321 自販機318)

1985年から1995年の10年で一気に896駅増加した。これは1987年に国鉄からJRへ移行した効果だろう。今のJRの係員しか知らない人は信じられないかもしれないが、国鉄時代は職人気質の係員が多く列車を安全に運行するということに関してはプロフェッショナルだけど……という係員が結構いらっしゃった。そのためか、JRになってからは改札口で切符にハサミを入れる各社の係員が「おはようございます」とか「ご利用ありがとうございます」と声をかけるなど、サービスの向上に努めた。その一環として、みどりの窓口を増やし、最寄りのJRの駅で気軽に指定券が買えるという環境を整えたのだろう。

その後の数字を見ると、2005年をピークに設置する駅の数は減少している。オペレーター対応の販売機や自販機に置き換えられたところもあるが、窓口が廃止されても代替機が設置されず、指定券が買えなくなった駅は増えているのが現状だ。また、係員対応窓口は2005年以降数を減らし、2015年から2024年の9年で1434駅から715駅と半減した。

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