ですから、我が子の負けん気が強くても親御さんは気にする必要はないと思います。
日本というのはダブルスタンダードな社会です。今の学校では傷つく子どもを減らそうという意図から、競争が極力避けられるようになっています。
そのため学校では「競争はしなくていい」「勝ち負けは不要」などと言われて育ちますが、実際に社会に出たらそうはいきません。
学歴による選別が行われ、社会に出た後も競争を強いられます。そこで負ければ叱責されたり、減給されたり、リストラされることもあります。競争なんてしなくていいと言われて育ってきたのに、実際には超競争社会。それが今の日本社会です。
言葉は悪いですが、それは大事なペットとして育てた動物をジャングルに放つようなものと言えるでしょう。子ども時代は絶対に傷つけないような配慮をされていた子どもが、いざ社会に出てうまくやっていけると考えるのは甘い考えなのではないでしょうか。
子どもが大人になってからジャングルの中でもたくましく生き延びてほしいのであれば、多少は競争に慣れさせて育てたほうがいいと考えています。
社会に出てから困るのは子ども
それから親御さんの懸念という意味では、負けん気が強い、あるいは自信の強い子どもの場合、我が子が周りから嫌われてしまうのではないかと気にする親御さんも多いのですが、よほど極端な子でなければ、社会に出ると性格が丸くなっていくものです。
たとえば、レベルの高い学校に入ると、自分よりも成績のいい人がたくさんいることを知って「これはまずい」と危機感を感じます。
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