中国系通販から「トコジラミ」受け取った人の恐怖 年間500個の卵を産む厄介者の正体と対処法
「そういった事例もありますが、江戸時代の昔から“南京虫”と呼ばれ、海外から日本に持ち込まれていました。現在の“トコジラミ”の名は英名のBed bugの直訳。
戦後、DDT(殺虫剤)などによる駆除で1970年ごろに一度姿を消したのですが、訪日観光客の増加により、再び被害が報告されるようになりました。
暖かくなった5月くらいから一般家庭の相談件数も増えていますが、“どこから侵入されたか見当がつかない”とみなさん首をひねっています」(石井さん、以下同)
トコジラミを見極める方法
宿泊施設のベッド利用などには気をつけるべきだが、家具や配送物の段ボールとともに自宅に運び込まれるケースや、外出先でもらってくるケースも。SNSでは《電車のシートにいた》とする画像が拡散され話題となった。
「刺されるとアレルギー反応で赤い発疹が出ることは知られていますが、実は個人差があって赤みは2、3回刺された後に出る。
眠れないほどの猛烈なかゆみはあっても、人によっては赤みが出なかったり、遅く出たりします。このタイムラグで気づいたときにはすでに増殖している場合も。
現在のトコジラミは一般的な家庭用ピレスロイド系殺虫剤が効かない“スーパートコジラミ”と呼ばれるもの。家の中で発見した場合は、強力な新薬を使う業者を呼ぶのが確実で安心です」
“トコジラミ専用”をうたう燻煙剤なども効かないそう。とはいえ、いきなり業者を呼ぶなんて、お高そうだし勇気が出ない。まず“自宅にトコジラミがいるかどうか”を見極める方法はある?
「夜、各部屋にドライアイス入りの粘着式のゴキブリ捕獲器を置いてみてください。彼らは夜行性で、人の呼気(二酸化炭素)に誘引される。そのトラップに多くかかっているようであれば確実に増殖していますね」
トコジラミとの熱い戦いの夏が始まる予感─!?
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