リファレンスチェックを行うタイミングだが、私自身の例で言うと、応募者がいよいよ最終面接に進むという段階で行っている。
最終面接をクリアし、ほぼ内定が確定した後にリファレンスチェックを行うケースも多いが、万が一、それで落とすことになった場合、リファレンスチェックを受けてくれた応募者の関係者(前職の上司や同僚、部下)の心にも、少なからず影を落としてしまう。
「ほぼ内定が確定していたのに、自分のコメントのせいで、彼(彼女)は落ちてしまったのではないか……」と、罪悪感を抱かせてしまうのは忍びない。デリケートな部分だけに、ここは人事としても気を遣うところである。
プロの緻密なリファレンスチェック
リファレンスチェックは専門の代行会社に委託しているが、そのリサーチ力は目を見張るほど緻密である。
応募者の前職あるいは現職の上司、先輩・同僚、部下の三者に各1時間程度のインタビューを行い、その結果がA4用紙10ページ以上の情報量で送られてくる。
応募者が自己申告している経歴や仕事内容、実績に相違はないか? 三者それぞれに確認するほか、「本人の仕事の進め方」「強み・弱み」「職場での上司・同僚・部下への接し方」についても、事細かにつづられている。
では、どのように書かれているのか、レポート内容のサンプルを紹介しよう。これは実際のものではなく、あくまでイメージと捉えていただきたい。
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