サイゼが「ミラノ風ドリア」値上げしない深い理由 「ラクして儲けたい誘惑と戦い続ける」意義

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「私ほど怠け者で、自分勝手で愚かな人間はいない」という言葉の正体は、私の肉体です。

私たち人間は本来弱いものですから、易きに流れてしまいがち。自分の駄目さ加減を正しく認識しなければなりません。

「私はもう十分に頑張っている」「私ほど偉い人間はいない」などと自分を高く評価し、満足した瞬間から、堕落が始まっていきます。

私は満足すると、逆に不安を感じます。

なぜかというと、反省し、進化していくための材料がないからです。少しでもまともな人間になりたいのに、どこへ向かえばいいかわからなくなってしまう。迷子になってしまったように感じてしまうのです。「肉体」と「精神」の間で葛藤や対立があるからこそ、人間は進化できます。

自分を律し、己に克つ

「自分はまだまだ駄目だなあ」と反省し、ときに自己嫌悪しながらも、「明日こそは頑張ろう」と進化できるわけです。

このように心がけ次第で自己を向上させられる点が、人間の素晴らしいところです。人間は本来誰でも、自分を律し、己に克つ能力を持っています。

己に克つことを「克己」と言います。克己とは、自分の中にある弱い心をはねのけ、強い心で理想に向かって進んでいくことです。

この先ずっと戦っていくなんて、大変だと思うかもしれませんね。せめて今日1日だけ、「人のため」と頑張ってみませんか。あまり先のことは考えなくて大丈夫。

たった1%でも、精神が肉体よりも優位であれば合格です。

そして今日1日が終わったら、明日もまた「今日1日だけ、まともに生きてみよう」と願うのです。

反省とは、自分の至らなさを見つめることです。見たくないものを見て、認めたくないものを認めていく。人によっては、つらいことかもしれません。

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