「ヤバい、心臓に悪すぎる…」
ジュッと音が鳴り、白い土煙が舞う。
その瞬間、山の神が「人間よ、やってくれたな。今度はお前に痛みを与えてやる」と、人間に削りとられた崖の痛みに対する報復の狼煙をあげているかのように感じた。
「ヤバい、負の感情に引き込まれる」
俺は慌てて首を逆に向け、窓の下を覗き込むのを止めた。なにしろ心臓に悪すぎる。そもそもお化け屋敷でさえ、好きなほうではないのに……。
ビビっているのは俺だけではなかった。同乗するインド人の方が先に参ってしまったのだ。
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【「インド人が車酔いしやすい」のはなぜ?】
