「ワーホリ看護師」の人生を変えた驚きの職場環境 日本とは真逆「高収入、残業なし、休みやすい」

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「オーストラリアでは働く人が、とても大事にされていました。残業はまったくないし、休憩もしっかり取る。社員は休日も取りやすい。アクセクもしていない。私が日本の感覚で働いていたら、『あなたマジメすぎよ。もっと休みなさい。はい、ティーでも飲んで』みたいな感じでした(笑)」

「訪問看護ステーションを作ってみたい」

藤田さんの目的は、あくまで英語ができるようになることだった。だが、その英語にいきなり苦戦を強いられた。

「学校では先生がゆっくりしゃべってくれますが、外に出て生の英語をバーッと話されるとわからない。リスニングがダメで、何回も聞き直したりしていました」

そこで、語学学校に通ってアシスタントナースの資格取得を進めていた最中もアルバイトをすることにした。もっと英語を使える環境に身を置きたかったからだ。

「最初は日本食のオムライス屋さん。このときも時給は日本の倍以上ですから、びっくりして。キッチンでしたが、いろんな国の人がいたので、英語でコミュニケーションを取るように心掛けました」

アルバイトが面白くなり、パン、焼肉、さらにはバーでも働くようになった。この頃には、すでにアルバイトだけで月収が約40万円。病院に勤務していた頃の手取り金額を超えるようになった。

そしてアシスタントナースの資格を取得してからは、派遣会社を通じて介護の仕事をするようになる。多くは高級老人ホームへの派遣だ。

「老人ホームで直接、雇用されているスタッフが少なくて、どの施設も人手不足なんです。それで、どこどこの施設でスタッフが足りなくなった、となれば派遣会社に連絡が行き、私たちに打診が来る、という仕組みでした」

常勤している人たちは、休みが取りやすいと書いたが、それはつまりその代わりがすぐに見つかるシステムがある、ということを意味している。これがまさに、介護スタッフの派遣会社の存在だ。

「ちょうと9月は派遣スタッフの人数が少なかったこともあって、1週間先までシフトが埋まってしまう、なんてこともありました。また、その後は急に連絡が来ることもありました。当日の朝4時に連絡があって、朝6時から来られないか、とか。仕事を断ったら申し訳ない、という気持ちもあって、手当たり次第に引き受けるようになりました」

これはほかの仕事もそうだが、オーストラリアでは休日や夜間に働くと、時給が割増しになる。だが、日本で看護師をしていた感覚でいえば、休日や夜間に働くことは、なんてことはなかった。

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