"嫌われる人"の「SNS発信」よくある4大共通NG 「うまくいく"投稿のコツ"」もあわせて紹介!

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4. いきなりDMで営業してしまう

SNSをビジネスに活用するためには、「外側」の動きである投稿や交流の質を上げることが重要ですが、一方で「内側」かつ1 to 1のアクションとしてDMを活用することも大切です。

しかしながら、このDMの活用について、よくない事例を見ることが多くあります。それは他者との関係性が構築できていない状況において、いきなり営業色の強いDMを送り付けてしまうことです。

LinkedInやFacebookにおいては、フォロー機能以外に「つながり申請」「フレンド申請」の機能があり、他者と「知り合いとしてつながる」ことができます。

このときに割とあるのが、他者からのつながり申請を承諾した瞬間に、テンプレのような営業DMが送られてくることです。

そのようなDMを送る側としては、テレアポの延長の感覚でやっているのかもしれません。膨大なリストを元にひたすらアポイントの電話をかけ、相手が反応してくれたらすかさず売り込みやアポイント依頼をしてしまう。

これは、組織的に行われているケースも多いようです。このようなDMを送ってくる人の所属社名を見ると「またあの会社か……」ということがよくあります。

そのようなマイナスの情報はSNS中に広がりますし、たんに会社のイメージを悪くするばかりで、営業的な効果もほとんどありません

「焼き畑」型のDM、やってませんか?

SNSで何かを提案するためにDMを送る際には細心の注意が必要です。

テレアポのような「焼き畑」型のアクションは、SNSにおいては履歴として残ってしまいます。その結果、個人や法人としてのブランドを毀損してしまうことになりかねません。

『LinkedIn(リンクトイン)活用大全』(日本実業出版社)。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

また、SNSの個人アカウントは、いずれ自分が転職・独立したとしてもずっと自分のものです。

それは自分の「分身」だともいえるくらいの存在かもしれません。それほど大切なものが、多くの人から悪く見られてしまうとしたらどうでしょうか?

SNSでは、長期的な信頼構築や交流が重要です。

そのことを肝に銘じ、他者との関係においては、できるだけプラスになるようなDMの送付や1 to 1のコミュニケーションを心がけることこそが大切だと思います。

松本 淳 アースメディア代表取締役CEO

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まつもと じゅん / Jun Matsumoto

1997年同志社大学法学部卒業後にインテリジェンス(現パーソルキャリア)に入社、人材紹介事業の立ち上げメンバーとして事業企画を担当。2003年HRテックのジョブダイレクトを創業。2008年、上場準備を進める途上でリクルートによるM&A提案を受け事業を売却。その後は国内およびアジア諸国にて国際NGOなど非営利組織の支援に携わる一方、国内外の多くの起業家、経営者のメンターも務める。現在は、LinkedInなどの各種ソーシャルメディアを基盤とする「ソーシャルリクルーティング」の可能性を追求し、再び人材業界に新しい価値をもたらすべく事業を推進中。

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