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「レトルトで完全再現」名古屋名物のあんかけスパ ソースと同封されているのに「伸びない麺」の謎

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  • 永谷 正樹 フードライター、フォトグラファー

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名古屋・栄で1963年に創業した「スパゲッティ・ハウス ヨコイ」のあんかけスパ「ミラカン」(筆者撮影)
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ラードで炒めた極太麺をとろみのあるピリ辛のソースでいただく、名古屋を代表するB級グルメ「あんかけスパ」。肉と香味野菜の旨味とコショウの刺激、トマトの酸味が絶妙に絡み合う複雑な味わいがクセになり、筆者は月に1、2回くらいのペースで食べている。

レトルトソースや冷凍食品で家庭でも楽しめる

あんかけスパは、名古屋・栄で1963年に創業した「スパゲッティ・ハウス ヨコイ」(以下、ヨコイ)の初代店主、横井博氏が考案したのがはじまりだ。今では名古屋市内に数多くの専門店があるほか、喫茶店でも食べられる。

名古屋・栄にある「スパゲッティ・ハウス ヨコイ」住吉本店外観(写真:スパゲッティ・ハウス ヨコイ)

また、東海エリアのスーパーにはレトルトのソースや専用の乾麺が売られているため、家庭でも楽しめる。ソースの製造・販売は、地元食品メーカーのオリエンタルやコーミ、大手のマ・マー(日清製粉)やオーマイ(ニップン)などが参入しているが、この分野においてもヨコイがパイオニアである。あんかけスパが名古屋でもまだマイナーだった30年前にすでに発売していたのだ。3代目店主の横井慎也さんによると、

「名古屋市の人口とほぼ同じ年間220万食は出ます。名古屋市民が1年に1回食べていることになります。220万食というのは、全国でもトップクラスだと思います」とか。

ヨコイのレトルトソースは、ロングセラーの「創業の味」と、店の味を忠実に再現して2016年に発売された「現在の味」の2種類を用意している。意外なことに「創業の味」が圧倒的に人気らしい。30年間という長い歳月をかけて家庭で食べるあんかけスパの味としてすっかり定着していることを物語っている。

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【手間や冷食の難点も克服「オールインワン」レトルト】

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