年収1200万円男性も困惑?婚活女性のおごられ癖 「男性が支払う」から割り勘へ、変わる財布事情

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仲人の立場から全体を見ると、「男がデート代を払って当たり前」と思っている女性ほど、お礼の言葉が言えなかったり、男性に気が使えなかったりする。

ただ、こんなふうに男性に気の使える女性もいる。よしこ(32歳、仮名)は婚活をするのが初めてだった。彼女に最初のお見合いを組んだときに、私が言った。

「結婚相談所のお見合いの場合、お茶代は男性が支払ってくださるケースが多いです。でも、お見合いを終えて席を立つときに必ず『お支払いは、どうしたらいいですか?』と聞いてくださいね。その言葉があるのとないのとでは、払う男性側の気持ちが違うんですよ」

すると、よしこが言った。

「お茶代を男性が払ってくださるなら、何かお土産を持っていったほうがいいでしょうか」

そして、お見合いのときによしこは、小さな菓子の手土産を持参していた。5回お見合いをし、すべての男性から“交際希望”がきていたが、5人目の見合い相手だったしょうじ(33歳、仮名)と交際に入った。

しょうじと初めてのデートを終えたときに、こんな連絡を入れてきた。「今日のお茶代は私がお支払いしようと思ったら、ご馳走してくださいました。手土産を持っていってよかったです」。

さらに、2度目のランチデートを終えたときには、こんな報告を入れてきた。

「今日はランチをご馳走してくださったので、その後、散歩してから入ったカフェで、私が初めてお茶代を出しました。しょうじさん、とても恐縮していて、帰り際、駅の構内に入っていたタルト屋さんで、私と家族にタルトのお土産を買ってくださいました」

真剣交際の決め手となったもの

それから3度ほどデートし、しょうじの相談室から「真剣交際へと進みたいのですが、お気持ちはいかがでしょうか?」という打診があった。また、しょうじの相談室のメッセージには、こんなことが書かれていた。

「さりげなく男性を立ててくれる、とても思いやりのある女性とのことです。金銭感覚もしっかりしていて、こういう女性と結婚をしたら、お互いを尊敬し合える、温かくて堅実な家庭が築けると思っているようです」

よしこにこのことを伝えると、とても喜んで真剣交際を快く受けた。そして2人はそこからトントン拍子で成婚までたどり着き、退会していった。

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男女平等といわれて久しいが、それでもひと昔前は、男は男らしく、女は女らしくという刷り込み教育がなされていた。家庭生活においても、男性の役割、女性の役割が暗黙の了解事項として区別されていた。

しかし、時代は変わりつつある。今後はまずます男女の立場がイコールになっていくことだろう。それを踏まえたうえで、精神的にも経済的にも自立して婚活していくことが、男女ともに大切になってくるのではないだろうか。

鎌田 れい 仲人・ライター

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かまた れい / Rei Kamata

雑誌や書籍のライター歴は30年。得意分野は、恋愛、婚活、芸能、ドキュメントなど。タレントの写真集や単行本の企画構成も。『週刊女性』では「人間ドキュメント」や婚活関連の記事を担当。「鎌田絵里」のペンネームで、恋愛少女小説(講談社X文庫)を書いていたことも。婚活パーティーで知り合った夫との結婚生活は19年。双子の女の子の母。自らのお見合い経験を生かして結婚相談所を主宰する仲人でもある。公式サイトはコチラ

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