娘の貞操が心配なら、男の多い大学に入れろ カナダ名門大講師が教える恋愛市場の経済学

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女子が多いほうが安心だと思っていませんか? ですが経済学では、まったく逆の結論が導かれるのです(写真:【Tig.】Tokyo image groups / Imasia)
もし、恋愛やセックスを経済学的な観点から教えてくれる授業があったら? そして、授業を受けているうちに、自分の恋愛戦略を磨けて、経済学的思考まで身に付いてしまったら? 世界には、そんな授業が本当にありました! 本連載では、カナダの名門大学で実際に行われていた講義を基に上梓された『セックスと恋愛の経済学』の中から、ビジネスパーソンの皆さまに役立つ話題をお届けします。

 

各紙誌で話題となり好評3刷。 婚活で写りのいい写真を使ってはいけない理由、娘の貞操を守るなら男子学生の多い大学に入れるべき理由がわかる!(上の画像をクリックするとAmazonの購入画面にジャンプします)

前回の講義では、恋愛では外見がよくて収入が多い人ほど有利なように思えても、実際は「金持ちのイケメン」よりも「貧乏なイケメン」のほうが選ばれやすいということを説明しました。すべての条件がいい人が勝つという単純な世界ではなく、いろいろな条件の組み合わせや妥協点が大事という話でしたね。

今回は、男子学生の多い大学と女子学生の多い大学では、どちらのほうが性が乱れているのかがテーマです。

ところで、最初にはっきりさせておきますが、私の講義で扱う議論は、専ら実際に人々がどう行動しているかです。私は個人的にも社会全体としても、行動の善悪について論じたいわけではありません。

ですから、性が乱れていること自体の善悪を論じるのではなく、性の乱れのエビデンス(証拠)を知識として得た上で、もし性の乱れを避けたいなら経済学的にどう考えるかということをお話ししたいと思います。

さて、本題に入りましょう。たくさんの男子学生の中にいる女子学生のほうが、「貞操の危機」を感じそうですが、経済学が出す答えは、実は全く逆です。それはなぜかを見ていきましょう。

女子学生が多い大学では、何が起こるでしょうか。

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