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年収1000万円をお金持ちと思い込ませたのは誰か 会社のために働き続けるよう仕掛けられたワナ

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  • 木暮 太一 言語化コンサルタント、ビジネス書作家、出版社経営者、投資家

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年収1000万円を達成してもリッチな生活はできない(写真:Freeangle/PIXTA)
年収1000万円を目指して頑張り、いざ達成しても、思い描いていたような生活を送れないとしたら……。わたしたちは、年収1000万円に大きな価値があると思い込まされていただけなのかもしれません。では、いったい誰が何の目的でそのように仕向けたのか。『その働き方、あと何年できますか?(木暮太一著)』より一部抜粋・編集のうえ考察します。

選んだつもりが選ばされていた?

日本では、年収1000万円が高給とりのひとつの目安になっています。なぜでしょうか? 

もちろん、区切りがいいからということもありますが、ぼくはこの背景に「マジシャンズセレクト」を感じずにはいられません。

マジシャンズセレクトとは、相手が自分で選んだように見せてマジシャンが意図どおりのものを選ばせるテクニックのことです。トランプなどのマジックで「好きなカード、引いてください」から始まるやつがよくありますよね。

好きなのを引いたので相手は自分で選んだと思っています。でも実はマジシャンが意図どおりのカードを引かせている、もしくはどんなカードを引いてもマジックが成立するようになっています。

このマジシャンズセレクト、実はマジック以外にも使われています。

お金持ちになりたいという人に対して、目指している年収金額を聞くと、結構な割合で「年収1000万円」と答えます。つまり、[お金持ち≒年収1000万円]という図式になっているわけです。

ただし、年収1000万円になっても、残念ながらその人が思い描くようなお金持ちの生活にはなりません。「値札を見ずに買い物がしたい、年に数回はビジネスクラスで海外旅行に行きたい、都内の高層マンションに住んで、高級レストランで外食して……」。そんな生活をイメージしているのであれば、おそらく手取りで年2000万円くらいは最低必要でしょう。税金を考慮すると3000万〜4000万円くらいの稼ぎが必要です(税金のかかり方は会社員かビジネスオーナーかによって違います)。

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【黒幕は誰か?】

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