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人に相談すると「心が不安定になる」驚きの理由 気持ちをポジティブにする自己肯定感の作り方

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  • 星 友啓 スタンフォード大学・オンライン高校校長 哲学博士

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自己肯定感は、どうやったら高めることができるのでしょうか(写真:mits/PIXTA)
仕事や学習の成果に大きく関与する「自己肯定感」。昨今、教育界でも「自己肯定感」を育むことの大切さが声高に言われるようになっています。ではどうやって自己肯定感は高めていけるのか。
全米トップ校が教える自己肯定感の育て方』を刊行したスタンフォード大学オンラインハイスクール校長の星友啓さんに、気持ちがヘコんだときにも回復できる自己肯定感の高めかたを聞いた。

学習やトレーニングにも役立つ「心の声」

仕事中なのに、「週末にあれをやろう」、「これをやろう」などと心の中で想像していたら、いつのまにか表情もニンマリ。はたまた、仕事で起きた失敗について、「ああすれば良かったはずだ」とか、「いやそれでは結局ダメだった」などと自問自答しているうちに、ふと思えばしかめっつらに。

声には出さずに心の中で考えたり、自分と対話をしたりする。ポジティブもネガティブも、私たちは生きている限り、そうした「心の声」とつねに付き合いながら過ごしています。

そして、私たちの「心の声」は、とても大切な役割を果たしています。たとえば、自分を自分として意識することができるのも、自分の心を意識することができるから。「心の声」の働きがなければ、自己意識を持つことができません。

また、一度聞いたことを心の中で繰り返すことで、記憶したり、心に言い聞かせてみたり、学習やトレーニングにも「心の声」が役立ちます。

また、感情をうまくコントロールしたり、目標に向かって計画したり行動したりするのにも「心の声」が一役買っているのです。

この「心の声」の仕組みは、最近の脳科学によってだいぶ明らかにされてきました。

私たちの脳のメイン機能として、おなじみの「ワーキングメモリー」。長期や短期の記憶を現在の意識にホールドして、整理したり、組み合わせたり、なんらかの「コマンド」を意識の中で実行する脳の働きを指します。

そのワーキングメモリーの要素の一つが、私たちの言語に関する「音韻ループ」(phonological loop)という機能です。

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【音韻ループには大きく分けて2つの機能がある】

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