久留米市は福岡県の南部、筑後川沿いに位置し東西に広い市域を持つ、人口約30万4000人の中核市である。福岡市の中心部にある博多駅からは、新幹線なら17分、JR鹿児島本線なら30〜40分。天神駅からは西鉄天神大牟田線で30〜40分だ。
この街には戦前、陸軍の駐屯地があり(今も陸上自衛隊の駐屯地がある)、軍都として栄えていたため、大きな空襲に遭った。だが、久留米市は戦後も製造業の街として発展を続けていく。
世界的タイヤメーカー、ブリヂストンの創業者である石橋正二郎は久留米市の出身で、市は同社創業の地として知られる。ほかにもムーンスター、アサヒシューズなどゴムの加工品を扱う企業が工場を構える。また、最近ではダイハツ工業が、軽乗用車に搭載する自動車エンジンの製造を行う工場を建設。東プレの自動車プレス部品製造工場などもある。
日本一の焼き鳥の街
一方で、久留米はグルメの街でもある。全国的にはあまり知られていないが、久留米は灘、伏見と並ぶ酒どころで、日本酒を製造するメーカーは18社に及ぶ。そして、酒のつまみの定番といえば焼き鳥だが、久留米は焼き鳥店の数が人口1万人当たり8軒と日本一。また、今日では、しょうゆ味、みそ味に並ぶ定番となったとんこつラーメンは久留米発祥で、市内には久留米ラーメンの店が多い。
さらに、花とフルーツの街でもある。梅林寺外苑の梅、久留米つばき園のツバキ、春になれば筑後川の土手沿いは桜と菜の花で埋め尽くされる。ツツジ、バラ、アジサイ、コスモスなど季節の移ろいとともにさまざまな花を楽しめるのだ。ブドウ、イチゴ、柿、梨、イチジクなども豊富に収穫され、これらは福岡市方面にも出荷される。久留米市内にはイチゴ園やブドウ園も多く、訪れた家族連れが季節の味を堪能している。
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