えっ、と思ってしまった。昨年秋、防衛省が三菱重工業を単独の主契約者として次期戦闘機を開発する、というニュースである。総事業費は5兆円以上。あれれ、三菱重工が国内初のジェット旅客機MSJ(旧称MRJ)の開発を凍結(実質断念!)したのではなかったっけ。
防衛省と三菱重工は長い、長い蜜月関係にある。F86からF4、F15まで米国から導入した戦闘機を三菱重工にライセンス生産させてきた。ライセンス生産は完成機の輸入に比べ7割も割高になる。“余分な費用”をかけたのは、三菱重工に航空機造りのノウハウを蓄積させ、やがて民間機を含めて自立した航空機産業を構築する、もって日本の防衛力、国民経済への貢献を期すという大戦略だった。
ところが、その到達点ともいうべきMSJは納期を6度延長し、ついに合格点(型式証明)をもらえなかった。そんな会社に真っさらの戦闘機を開発させるのは、落第を繰り返す浪人生に最難関校を受験させるようなものだろう。
やはり“親方日の丸”
MSJの30年前に手がけたビジネスジェット機も中途半端に終わった。十分な時間と特権的な資金を享受しながら、なぜ、失敗し続けるのか。学習したはなからダダ漏れのざる構造なのか。
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