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学校の街が“タワマンの街"へ 武蔵小金井 [東京都小金井市]

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  • 牧野 知弘 不動産事業プロデューサー

首都圏には「ムサコ」の愛称を持つ街が複数ある。タワーマンションの街として有名な神奈川県川崎市の武蔵小杉、巨大なアーケード商店街が展開される東急目黒線の武蔵小山、そしてJR中央線で三鷹より西、立川の東にある武蔵小金井だ。

東京都小金井市の武蔵小金井は、JR中央線の駅名であり地名ではない。この辺りは桜が有名で、大正時代に観桜のため停車場が造られた。これが後に鉄道の駅に昇格したのだが、地名の「小金井」を駅名にするとJR東北本線の小金井駅と重なり、「新小金井」駅は西武多摩川線の駅として近隣に存在していた。こうした事情もあり、新駅はもともとの国名「武蔵」を付けて「武蔵小金井」駅となった。

以前の武蔵小金井駅は、地味な駅という印象だった。駅周辺には東京農工大学や東京学芸大学、都立多摩科学技術高校などがある学生の多い街だが、ほかに目立ったところが少なく、注目度が低かったのかもしれない。

新駅舎完成と線路高架化

この街が大きな変容を遂げたのは2009年。新しい駅舎が完成し、線路が高架化したのだ。それまで、街の南北を貫く小金井街道は、中央線の踏切に阻まれていた。街の人口が増加していく中で、この踏切は「開かずの踏切」としてメディアに頻繁に取り上げられるようになり、踏切が開いている時間内に線路を渡り切れない車両や歩行者が出ることなどが社会問題化していた。

高架化とともに、武蔵小金井駅南口第1地区第一種市街地再開発事業がスタート。08年には地上25階建てのプラウドタワー武蔵小金井が竣工、09年にはイトーヨーカドー、11年には578席の大ホールを擁する小金井 宮地楽器ホール(小金井市民交流センター)が完成し、街の雰囲気は一気に華やいだ。

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