長野市は東京都心部から約200キロメートル圏内の中核市で、長野県北部、千曲(ちくま)川やその支流である犀川などが流れる長野盆地(善光寺平)にある。この街は、642年に飯田市から移設された善光寺の門前町、そして北国街道の宿場町として栄えてきた。
長野県は北信、東信、中信、南信という4つの地域から成り、北信に当たる地域の中心都市が長野市だ。東信は上田市、中信は松本市、南信は飯田市などを中心とするが、長野市は人口が県内最多の約37万4000人。交通利便性も高く、北陸新幹線に乗れば、東京駅から長野駅は1時間30分程度、長野駅から富山駅は1時間、金沢駅までは1時間20分ほどだ。
23年前の1998年2月、この街で20世紀最後の冬季オリンピック・パラリンピックが開催され、16日間で72カ国が参加した。五輪開催都市の悩みの種となるのが、整備された競技会場の維持だが、長野市もこの問題に直面する。
五輪を機にスポーツ振興
開会式会場となった長野オリンピックスタジアムは、南長野運動公園として整備された。公園内に新たに設けられた総合球技場・長野Uスタジアムは、JリーグのAC長野パルセイロのホームスタジアムでもある。アイスホッケー会場のビッグハットは多目的スポーツアリーナとして、フィギュアスケートの国際競技会でも使用される。スピードスケート会場のエムウェーブは、競技のほか一般客も利用でき、アイスリンクとしての営業を行わない時期にはコンサートや式典、展示会など、多目的な活用が図られている。
五輪開催をきっかけにスポーツ振興に力を入れてきた長野市だが、人が集まる仕掛けは独自の市街地再開発にある。長野駅から善光寺まで約700メートルの表参道の整備だ。車道、歩道とも石畳化され、幅の広い歩道はファミリーや高齢者も歩きやすい。善光寺に向かう参拝客にも好評だ。市はさらに、この沿道地域約216ヘクタールを対象として、2017年10月に「長野市中心市街地活性化プラン」を発表した。これにより、約40にも上る再開発事業が行われている。
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